光触媒塗料とは？

光触媒塗料と聞いても、全くイメージできない人がほとんどだと思います。

なんとなく、光が関係しているだろうことは予想できるかと思いますが、この光触媒塗料はまさに光を吸収し、強い活性酸素を発生させる物質を使用した塗料のことを指します。

有害物質を分解してくれる抗菌効果もあるため、衛生的な塗料として注目されています。

また、光触媒塗料を導入する際はクロスなどをはがさなくてもそのまま塗ることが可能となっており、メンテナンスにも最適な塗料となっています。

病院や介護施設にも最適な塗料です

今回紹介する光触媒塗料の特徴は、防臭・防カビ・防菌・保温の効果がある点です。

病院やクリニックといった医療施設、またお年寄りが利用する介護施設などにおいて、問題となる主なトラブルとして「集団感染」や「臭い」があります。

医療施設であれば必然的に院内感染のリスクは高まりますし、介護施設などにおいては免疫力の低いお年寄りの中で集団感染を引き起こせば大変なこととなります。

そこで、注目されているのがこの光触媒塗料です。

防臭・防カビ・防菌の効果があるだけでなく、保温効果も高い光触媒塗料は、体調管理の面で関わってくる温度調整にも大きく影響します。

保温機能のない室内では、空調を稼働させ続けてもなかなか温度の一定化が図れず、冬なら冷え込み、夏ならクーラーを浴び続けるなど体調管理が難しくなります。

それだけでなく空調を稼働させ続けることで電気代も発生しますが、保温効果のある光触媒塗料に変更すると10％ほどの節電が期待できます。

これら防臭・防カビ・防菌・保温といった諸々の問題点を改善できる効果がある光触媒塗料だからこそ、特に医療施設や介護施設にオススメというわけです。

なぜ空気浄化ができるのか

光触媒塗料には「消臭効果」がありますが、これは従来の多孔質で吸着させて消臭する仕組みとは根本的に仕組みが異なります。

室内の電気を点灯させるたびに光触媒塗料から活性酸素を発生させ、室内の空気を根本から綺麗にしてくれる効果があるのです。

また抗菌効果も高いため、食品衛生法にも認められた衛生的な塗料であることも空気浄化に優れた塗料であることを証明しています。

なぜ保温ができるのか

光触媒塗料には、光触媒の他にもマイクロサイズのカプセルが配合されており、このカプセルが室内の温度を保つために機能します。

また無数のマイクロカプセルが機能するのは保温だけではなく、音などの振動も防ぐことが可能で、熱も音も通しにくくなっています。

室内外の音を遮断することで、医療施設では医療に集中できて患者も安静に休むことが可能で、介護施設でも外の雑音などを気にすることなく過ごすことが可能となります。

空気清浄機を設置すれば解決？

防菌や防カビ、また防臭についていえば室内に空気清浄機を設置すれば解決すると考えられます。

また、医療施設や介護施設の多くで空気清浄機などを複数台導入しているケースも多くあるでしょう。

たしかに空気清浄機は設置個所を中心として効果を発揮しますが、医療施設など広い空間における高い効果を発揮させるには何台も設置するしかありません。

また、設置していない部屋や通路などはカバーできず、結果的に空気清浄機がある場所だけ空気が綺麗になるのが現実です。

比較して、壁の全面に使用する光触媒塗料は、空気清浄機の有無に関わらず光が当たることで活性酸素を発生させる仕組みとなっているため、塗料を使用している空間では空気清浄効果にムラが発生しません。

また空気清浄機は電気代が発生しますが、光触媒塗料は当然電気代が発生しないだけでなく保温効果から空調の使用も減って結果的に電気代が違ってきます。

さらに細かいことを言えば、空気清浄機の電源を切り忘れたり、付け忘れたりといった管理も必要なくなります。

まとめ

医療施設や介護施設における防菌・防カビ・防臭と保温の重要性は、現場にいる人たちが一番理解しているかと思いますが、光触媒塗料に変えるメリットが大きいことが今回の内容で伝わったかと思います。

塗料は電化製品のように稼働中の電気代などを気にする必要もなく、塗料を使用している空間である限りは効果の届く範囲などを気にすることもありません。

より快適に、衛生的に過ごせる環境を提供できる光触媒塗料で、安心できる空間作りをすることが、介護や医療の現場で必要とされているのかもしれません。