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外壁塗装とも関係がある?石綿(アスベスト)の危険性について

アスベスト、あるいは石綿(いしわた、せきめん)という言葉をニュースで聞いたことはあるでしょうか?

 

アスベストはかつて奇跡の鉱物とも言われ、安くて便利なことから、様々な建材として使われてきました。

けれど、健康被害が確認され、今は規制対象になっています。

そのため、ご自宅を工事する際にはアスベストが含まれているかどうか確認することが大切です。

 

今回はアスベストがなぜ危険なのか、工事の際にどう対応すれば良いかについて、詳しくお話ししていきます。

 

 

 

アスベストって何?

 

アスベストは元々自然界に存在するケイ酸塩鉱物の総称で、繊維状の鉱物です。

 

一つ一つは細かくて目に見えないのですが、塊を肉眼で見ると綿や毛のように見えることがあります。

日本で使用されてきた代表的なアスベストはクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)です。

 

 

アスベストの特徴は?

 

アスベストは細い繊維が集まっているという特徴があります。

一つ一つは小さく、直径は0.02μm~0.35μm程度で、とても細い鉱物になります。

 

ですから、これらが空気中に飛散すると、目で見ることは出来ません。

人間の髪の毛の直径は40μm~100μmですから、それと比べてもかなり小さいことがわかります。

 

 

とても細かいため空気中に飛び散りやすいのですが、これを人間が吸い込むと健康被害を引き起こすことがわかってきました。

 

 

アスベストが使われてきた理由は?

 

アスベストは今でこそ健康被害が判明しましたが、かつては素晴らしい鉱物として様々な建築物に使われてきました。

次のような特徴があり、とても便利だったんですね。

 

・繊維状の鉱物なので、布状に加工できる

・引っ張ったときにも強度が大きく耐えられる

・熱を通しにくく燃えにくい

・高温に耐えられる

・摩耗しにくい

・酸性、アルカリ性の薬品に耐えられる

・腐食しにくい

・電気を通しにくい

・繊維状のため表面積が大きく、他の物質と密着しやすい

・安価で手に入る

 

このような特徴から、日本でも多くの建築現場でアスベストが使われてきました。

外装材や内装材、屋根材、煙突材などとして利用されたため、今でもアスベストが使われた建物は残っています。

 

2004年より前に建てられた建築物は、建材にアスベストが含まれている可能性があるため注意してください。

 

 

アスベストの健康被害

 

アスベストの健康被害の恐ろしさは、長い潜伏期間を経て発症する点です。

 

アスベストの繊維はとても細かいため、目に見えなくても吸い込むと肺に蓄積されて、潜伏期間を経た後に、大きな健康被害を引き起こします。

 

例として、肺がん・ 悪性中皮腫・石綿肺・びまん性胸膜肥厚・良性石綿胸水という重篤な疾患が挙げられます。

潜伏期間は20~50年とも言われており、発症までアスベストを多量に吸い込んでいたことに気づかないこともあります。

 

このような健康被害が認識され、日本でも段階的な規制強化が行われてきました。

2012年3月以降は、全面的に石綿を含む製品の製造が禁止されています。

 

 

アスベストはどこに使われている?

 

アスベストは、屋根材、外壁、耐火被覆材、吸音材、結露防止材、内装材、煙突材、保温材、フローリング材などに使用されてきました。

 

使われている可能性がある場所としては、

 

・屋根

・屋根の下地

・外壁やバルコニーの仕切り板

・洗面所、トイレの床や壁

・ベランダの防水層

・配管周辺(断熱材)

 

などが考えられます。

 

現在は新規での利用が禁止されていますが、禁止前に着工した建築物もあるため、身の回りにアスベストが使われた建物は存在します。

そして、建物の老朽化による取り壊し、あるいは改修工事などの際に、アスベストが周囲に飛散する可能性があります。

 

それを避けるための制度が整備され、今では工事前に石綿含有建材が使用されているかどうか、使用箇所はどこか、などの調査が義務付けられています。

 

 

もし見つかった場合、工事中にアスベストを周囲に飛散させないよう、手順を守ったアスベスト除去作業などを行う必要があります。

また、法改正の結果、現在は外壁塗装工事をする際にもこれらの調査や対応が求められます。

 

そのため、古い建物の外壁塗装工事をする際には、アスベストに関しての費用が掛かる可能性があります。

 

 

まとめ

 

アスベストは安くて多機能であるため、かつては色々な建物に使われてきました。

けれど、長い潜伏期間を経て重大な健康被害をもたらすことが判明し、近年では使用が禁じられています。

 

ただし、既に使われている建材はそのまま利用されています。

そしてアスベストは様々な建材に使われてきたため、身近なところに存在しているかもしれません。

 

もしご自宅にアスベストが使用されていた場合、工事の際には飛散しないように対策が必要になります。

これら調査や対策については、プロの業者が適切に対応しますので、ご不安がある方はぜひ弊社までご相談ください。

 

◎外壁塗装・屋根工事はお気軽にワンエコにまでご相談ください☆

 

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