外壁塗装、塗料のツヤはどうする?『ツヤあり』『ツヤなし』の違いを解説!
「近所のお宅が外壁を塗り直したんだけど、なんだかテカテカしてるなあ」
と思ったことはないでしょうか?
外壁塗装工事後に見た目がツヤツヤ、テカテカして見えるのは、塗料の影響です。
「新築みたいでいいな」
「ちょっと派手だな。うちはもう少し控えめにできるかな……」
このように、感想は色々あると思います。
外壁を同じ色で塗っても、この艶(ツヤ)の出し方によって、見た目は大きく変わってきます。
後から塗り直しはできませんので、塗料選びはとても重要です。
そこで今回は、外壁の見た目に大きく影響する「ツヤあり塗料」「ツヤなし(ツヤ消し)塗料」について詳しくお伝えします。
コンテンツ
外壁塗装のツヤ出しは「5段階」ある!
まず大事なのは「ツヤあり塗料」「ツヤなし塗料」の2択ではないこと!
実際の塗料は、次の5段階から選べます。
・ツヤあり
・7分ツヤ
・5分ツヤ
・3分ツヤ
・ツヤなし
上の塗料ほど見た目がツヤツヤしていて、下の塗料ほどテカテカしないマットな仕上がりになります。特徴は以下の通りです。
ツヤあり → 光沢ある仕上がり、新築のような輝き、塗装したとすぐ分かる
ツヤなし → 高級感ある仕上がり、落ち着いた色味、和風の家向き
どちらも極端だなあ、と思ったらその中間にある「7分(ななぶ)ツヤ」「5分(ごぶ)ツヤ」「3分(さんぶ)ツヤ」の塗料を選ぶのもいいでしょう。
どの段階が好みかは、実際に見てみないと分からないので、外壁塗装業者にサンプルのパネルを見せてもらうのが一番です。
ポイントは、家の中と日の光の下では見え方が変わること。家の中で見た印象だけで決めず、ぜひ外に持ち出してサンプルを見るようにしてくださいね。
そもそも『ツヤ』ってあった方がいいの? ない方がいいの?
外壁を塗り直して、どういう見た目になるかは大事ですよね。
ツヤの有る無しはかなりの違いが出ますので、どちらに決めるかは重要です。
けれど実は、『ツヤあり塗料』の効果は見た目だけではありません。
もともと塗料は、家を風雨から守る「耐候性」を持っています。
気候の「候」が入っていることからも分かりますが、耐候性とは「建築材料などを屋外に放置したときの耐性」です。
外壁塗装で塗料を塗り直すことで、ご自宅が風雨や紫外線などに晒される外の環境に強くなるわけですね。
この耐候性ですが
ツヤあり → その塗料の耐候性を100%発揮
ツヤなし → ツヤあり塗料に「ツヤ消し材」を混ぜて使用(不純物が混ざるので耐候性が下がる)
となっています。
最初からツヤなし+耐候性ありで開発されている高価な塗料もありますが、現在ほとんどの塗料では「ツヤ消し材」を混ぜています。
ツヤなし塗料を検討していて性能が気になる方は、まずこの点を外壁塗装業者に確認してみましょう。
では、ツヤ消し材入りの塗料だと、どれくらいの性能の差が出るんでしょうか?
一般的には、ツヤあり塗料を性能100%とすると、7分ツヤ塗料で性能70%、3分ツヤ塗料で30%程度になると言われます。
外壁の寿命重視なら、ツヤあり塗料の方が良さそうですね。
ツヤあり塗料がピカピカに見える理由は?
「もしかして、ツヤあり、ツヤなしの違いって同じ塗料にツヤ消し材を入れてるだけ?」
そうなんです。といっても、配合しているのは工事の現場ではなく塗料メーカーさんですから、一旦決めてしまった塗料のツヤを変えることはできません。
では、同じ塗料なのにツヤの度合いに違いが出るのはどういう仕組みなんでしょうか?
実は、ツヤ消し材を使うと、人の目に入ってくる「光の量」を調整できるんです。
ツヤあり → 光を正反射するので、目に入る光の量が多くなり、輝いて見える
ツヤなし → 光を乱反射するので、目に入る光の量が少なくなり、色が落ち着いて見える
もう少し詳しく解説すると、反射の割合はこうなっています。
・ツヤあり(70%以上)
・7分ツヤ(55%以上65%以下)
・5分ツヤ(30%以上40%以下)
・3分ツヤ(10%以上20%以下)
・ツヤなし(5%以下)
塗料によっても、どの程度眩しく見えるかは変わるので、やっぱりサンプルを確認することが大切です。
ところで、ツヤあり塗料でもずっとツヤが出るわけではなく、数年経つと流石に色褪せてきます。
落ち着いた外見と性能の両方を求めているなら、自然にツヤが消えるまで我慢するという考え方もありますね。
また、業者によっては「7分ツヤ」のことを「3分ツヤ消し」と逆の表現をすることもありますので、行き違いがないように注意しましょう。
ツヤあり、ツヤなし、どちらの塗料を選べばいい?
「結局、5種類もあってどれを選んでいいか分からない」
このようにお悩みの方に、まずそれぞれの塗料のメリット・デメリットを解説します。
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ツヤあり塗料のメリット
光沢が出て、新築のように眩しい仕上がりになります。
ご自宅がサイディング材の外壁の場合、光の反射で凹凸が強調されて見えるはずです。
また、塗料の持つ耐候性が100%発揮されるので、風雨や紫外線に強い仕上がりになります。
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ツヤあり塗料のデメリット
人によりますが、仕上がりがピカピカすぎる、目立って恥ずかしい、と感じる方もいらっしゃるようです。
逆に、数年経つと光沢が薄れてツヤは消えていきますので、ずっとピカピカの見た目を維持できるわけではありません。
迷った場合は、実際にサンプルを見せてもらうのが一番です。
小さいサイズだと実際のイメージと違う可能性があるため、A4サイズなど大きなサンプルで確認しましょう。
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ツヤなし塗料のメリット
ツヤなし塗料を使うと、自然で高級感ある仕上がりになります。
見た目も落ち着いた色味になるため、特に和風の家に向いています。
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ツヤなし塗料のでデメリット
ツヤなし塗料の大半は、「ツヤ消し材」を混ぜているため、ツヤあり塗料に比べて耐候性に劣ります。
外壁の寿命が短くなる可能性があるため、選ぶときには充分考える必要があります。
まとめると、「外壁の寿命を重視するなら、ツヤあり塗料」「見た目を落ち着かせたいなら、ツヤなし塗料」がお勧めです。
どちらのいいところも取り入れたいなら、その中間の「7分ツヤ」「5分ツヤ」「3分ツヤ」を選びましょう。
比較すると、7分ツヤ塗料は、5分ツヤ・3分ツヤよりも眩しく見えて、かつ外壁を守る性能が良い、ということになります。
このように、どの塗料を選んでもメリットとデメリットがあります。
また、選んだ色によってもツヤの出方は変わってきますので、塗装業者と相談しながらご自宅にふさわしい塗料を選んでみてくださいね。
まとめ
外壁塗装は何度もできる工事ではないため、失敗はしたくないですよね。
そのため、塗料は慎重に選びましょう。
特にツヤの有る無しは、見た目が変わる大きな選択です。ツヤあり・ツヤなし塗料のそれぞれの特徴を踏まえて、自分の塗りたい色を選んでくださいね。
その際は、仕上がりがイメージ通りになるように、サンプルとなる大きなパネルを室内・室外で確認し、光の反射する様子を実際に見てみることをお勧めします。
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