コーキング(シーリング)の修繕、「打替え」と「増し打ち」どちらがいいの?
外壁塗装工事の一つに、コーキングの修繕があります。これは、家の内側に雨水等が浸入してくるのを防ぐための大事な工程です。
ところで、コーキングって馴染みのない言葉ですよね。コーキングは、建材の隙間を埋める作業やその素材のことを言います。材料はコーキング材、シーリング材や目地とも呼ばれますね。
家の外壁を見てみると壁と壁の間は、ゴムのような素材で埋められていると思います。これがコーキングです。
コーキングは年数が経過すると劣化するので、外壁塗装工事のタイミングで、打替え(新しいものに取り替える)か、増し打ち(上から塗り増し)するのが一般的です。ではそのどちらがお勧めなのか、今回の記事で違いを詳しく説明します。
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コーキング(シーリング)の「打替え」と「増し打ち」の違いは?
コーキング材は時間が経つと劣化し、割れや隙間が広がっていきます。そのため、新しいコーキング材で隙間を埋めていく必要があります。
「打替え」と「増し打ち」の特徴
コーキングを修繕するときには、基本的に「打替え」を行います。古いコーキング材を撤去し、新しいコーキング材を補充することで耐久性がアップし、雨水等の浸入を防げます。
「増し打ち」の場合は、古いコーキング材を取り除かずにその上からコーキング材を補充するのですが、古いコーキング材の劣化はそのままなので、耐久性に少し不安が出てきます。それに、古いコーキング材と新しいコーキング材が上手く馴染まないと、剥がれてしまうこともあります。
そのため、「打替え」と「増し打ち」なら「打替え」を選ぶのが一般的です。
例外として「増し打ち」がお勧めされることも
基本的には「打替え」がいいのですが、「増し打ち」がお勧めされる場合もあります。
① サッシ周りのコーキング
② 入隅部分のコーキング
③ ALC外壁のコーキング
④ 費用を抑えたい場合
このような条件の場合は、例外として「増し打ち」も検討していきましょう。それでは、敢えて増し打ちにする理由を詳しくご紹介します。
①サッシ周りのコーキング
ドアや窓などのサッシの周りを見てみると、コーキングされているのがわかるはずです。この場所は奥に防水紙が仕込まれています。仮に、コーキングを取り除くためにカッターで作業すると、間違えて防水紙を切ってしまい、防水効果を損なってしまう可能性があります。
これを防ぐために、サッシ周りは「増し打ち」するのが一般的です。
②入隅部分のコーキング
入隅は、いりずみ、と読みます。壁が90度に組み合わさっている部分の、内側の角のことです。ここは、構造上の問題で既存のコーキングが撤去できないため増し打ちで対応することがほとんどです。
③ALC外壁のコーキング
ALC材とは、空気を多く入れたコンクリート材のことで、鉄筋コンクリートよりも軽いため人気の建材です。ALCは厚みがあって溝が深いため、増し打ちでコーキング材を十分補充することができます。そのため、初めての外壁塗装工事では増し打ちが推奨されています。
2回目の場合は、古いコーキング材を取り除く打替えをするのが、耐久性アップのこつです。
④費用を抑えたい場合
ここまでご紹介した例外に加えて、どうしても費用を抑えたいという場合は増し打ちも検討範囲内です。増し打ちでは、古いコーキング材を撤去する作業を省くことができるため、工事費用が節約できます。
ただし、そこまで大きな金額の変化はありませんので、せっかく外壁塗装工事をするのでしたら、必要な箇所は打替えをお勧めします。
費用の差が気になる場合は、見積もりで違いを出してもらうといいでしょう。
まとめ
コーキングの修繕は、建物を守るための大事な工程です。基本的には「打替え」で、場合によっては「増し打ち」を選ぶという形で、建物ごとに最適な工事を行っていきましょう。
弊社では、ご自宅の状況を拝見し、一番良い工事方法を提案しております。外壁塗装工事で気になることがある場合は、見積もりは無料ですので、弊社までぜひご相談ください。
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