ソーラーパネルのドローンによる赤外線点検について
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ソーラーパネルの赤外線点検について
ソーラーパネルの普及が進む中、その速度に追いついていないのが「メンテナンス方法の確立」です。
実際に、ソーラーパネルのメンテナンスや維持については様々な試行錯誤が繰り返され、これまで方法が確立されないままソーラーパネルの普及だけが進んでいました。
最近になって、海外では常識となりつつある赤外線点検というメンテナンス方法が日本でも積極的に取り入れられるようになってきています。
赤外線を用いて、ソーラーパネルの温度異常を検知する方法で、劣化などを簡単に素早く察知することができる仕組みです。
今回はソーラーパネルの赤外線点検のために用いられる、ドローン技術について紹介します。
赤外線点検とは
電力の供給方法として普及してきているソーラーパネルですが、見た目にはどの部分が劣化しているのかわかりにくい点が問題となっていました。
その問題を解消すべく海外から積極的に取り入れられはじめているメンテナンス方法として、赤外線サーモグラフィカメラによる調査という方法があります。
安全面と調査速度に優れた方法とされており、ソーラーパネルの温度異常を可視化することが可能となります。
温度異常などを察知することで、部分的な劣化を一早く確認することができるのです。
様々な測定機器を用いて点検してきた従来の点検方法よりも簡単で、確実で、素早い調査が可能になる点が注目されています。
テラ・ルーファーとは
今回紹介するのは、ドローン自動操縦アプリ「テラ・ルーファー」です。
2018年9月にリリースされたこのテラ・ルーファーですが、2019年4月に大幅なアップデートが実施されました。
このアップデートにより、安全性や機能性が大幅に上昇し、より注目されるようになってきています。
赤外線カメラを搭載し、屋根点検ソリューションとしてリリースされたテラ・ルーファーはには、衝突防止機能をはじめとした多数の機能があります。
一戸建てや集合住宅といった建造物の屋根を自動で撮影することが可能で、赤外線モードで撮影することによって屋根の上に設置しているソーラーパネルの点検が可能となっています。
測量士が現場に赴く必要なく、ドローン撮影が可能となっています。
さらに便利なのはiPhoneやiPadにも対応している点で、現在android版も開発中となっています。
テラ・ルーファーの安心ポイント
ドローンによる赤外線点検をこれから導入する場合、どうしても安全や安心の面について心配になると思います。
テラ・ルーファーの安心ポイントを紹介していきます。
・ドローン保険
万が一の事故があっても安心の対人・対物補償が付帯していて安心です。
一事故あたり最大1億円の対人・対物事故補償のドローン保険があるか無いかは安心に大きな差が生まれます。
・衝突防止
ドローンの操縦に慣れていない場合、ドローンの衝突が心配になるかと思いますが、テラ・ルーファーには前方の障害物を検知して自動停止する機能が実装されています。
これにより、誤操作などで障害物に衝突して、物損やドローンの破損を防いでくれます。
こうした安全面にも配慮された製品は、利用する上でとても心強い設計と言えます。
★優秀な機能性
テラ・ルーファーには様々な機能を搭載していますが、いずれも便利に使用できるように工夫された機能となっています。
光学ズーム機能により、気になる点に絞って撮影することができたり、また家全体を一枚の画像に収める全体撮影機能ど、撮影の範囲が広いのが特徴です。
また狭小地におけるGPS利用をする際に、上昇する時の不安定性を解消した「安定化上昇機能」を搭載していたり、外周飛行やジグザグ飛行による三次元化など、操作面での機能性も充実しています。
三次元化のための撮影、点検のための撮影など、目的がそれぞれ違う場合に利用できるオーバーラップ率の設定など、用途に応じた利用性の高さが魅力となっています。
まとめ
ソーラーパネルのメンテナンスには、温度異常などを簡単に察知できるドローンを利用した赤外線点検が高く評価されてきています。
そしてそのドローンの操作性を高めたり、安心性を高めるための多くの工夫が搭載されているドローンを選ぶことが大切となります。
今回紹介したテラ・ルーファーのように機能性も安全性も考えられたものはまだ多くありません。
開発元はテラドローン株式会社で、日本にも東京本社と全国7支社、世界20か国に支社を持つ国内最大級の産業用ドローンサービス会社のため、その点も安心できる要素と言えます。
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